人権イメージキャラクター

人権イメージキャラクター人KENまもる君と人KENあゆみちゃんは、漫画家やなせたかしさんのデザインにより誕生しました。
2人とも、前髪が「人」の文字、胸に「KEN」のロゴで、「人権」を表しています。
人権が尊重される社会の実現に向けて、全国各地で活躍しています。

※人権イメージキャラクター「人KENまもる君・人KENあゆみちゃん」の使用は、法務省人権擁護機関又は人権啓発活動ネットワーク協議会が行う人権啓発活動に限定されており、他の機関、団体等が使用することはできません。

人権って何だろう?

人権とは、私たちが幸せに生きるための権利で、性別や年齢、国籍や人種を越えてだれもが共通して持っています。しかし、「人権」という言葉を耳にすると、私たちは「難しい、自分には関係ない世界のもの」と思ってしまいがちです。
人権とは、私たちの日常生活にも深く関わっています。私たちの生活は、地域や職場(企業)との関わりが大きな割合を占めていますが、そこにも、人権と関連することがたくさんあるのです。


職場(企業)にとっての人権とは?

企業が人権に取り組もうとする行動は、企業の成長・発展にもつながります。例えば、職場において、従業員一人一人の人権が尊重されることは、明るく働きやすい職場づくりにつながり、従業員の働く意欲も高まります。 人材の募集・採用の際にも、人権に十分配慮し、応募者の適性と能力だけを選考基準とすることで、企業に合った有能な人材を確保しやすくなります。近年では、多様な人材(性別・年齢・国籍等)を受け入れ、それぞれの視点や能力をいかすことで競争力を向上させようとする企業も増えています。従業員一人一人の違いを認め、その多様性を社内でいかしていく姿勢が、これからの企業には必要とされるのではないでしょうか。
また、人権に関する理解や配慮の不足は、企業を深刻な事態に陥れることもあります。いわゆる「職場いじめ」の問題や、パワー・ハラスメントやセクシュアル・ハラスメントなどのハラスメントの問題は、従業員の人権に関わる重大なものです。同和問題に対する無理解等を口実として、企業等に不当な要求を行う「えせ同和行為」の被害も後を絶ちません。
これらのことから、企業が人権を意識することは非常に重要であることが分かります。人権問題について正しく理解し、人権に十分配慮した行動をとることは、企業が今後存続し、成長するための必須条件といえるのではないでしょうか。

全国中学生人権作文コンテストの御紹介

「全国中学生人権作文コンテスト」は、法務省と全国人権擁護委員連合会の主催により、昭和56年度から毎年度行われ、中学生が自ら体験したことを基にして、純粋な気持ちで人権について考えを綴った作品が、全国から多数応募されています。
ここでは、平成24年度入賞の「リスペクトアザース」を御紹介します。この作品では、作者の中学生が、アメリカと日本の対人関係を比較しながら、人権を尊重し合うために、何が大切かについて考察しています。
この作文を読むことを通して、皆さんも改めて人権について考えてみませんか?

人権作文『リスペクトアザース』


地域にとっての人権とは?

私たちが住むそれぞれの地域には、性別・経歴・国籍等を問わず、様々な人々が生活しています。地域、そして家庭において、私たちの日常生活での出来事を人権の視点から考えてみると、様々な人権が見えてきます。
例えば、建物や道路の段差で困っている車椅子の人を見かけたとき、人権という視点から考えると、バリアフリーの大切さが見えてくるでしょう。ニュースなどで、女性に対するストーカー行為やドメスティック・バイオレンス(DV)が大きな社会問題として報じられていますが、人権という視点から考えれば、これらは女性に対する重大な人権侵害です。駅などの公共施設で、案内掲示板に書かれた日本語の意味が理解できずに困惑している外国人を見れば、外国人にも配慮した情報提供の必要性が分かるでしょう。
ふだん何気なく過ごしている日常生活を人権という視点から見直すことで、地域に共生する多様な人々が、お互いの違いを認め合い、お互いの人権を尊重し合うような社会が実現できるのではないでしょうか。


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