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人権に関するデータベース

全国の地方公共団体をはじめ、国、国連関係機関等における人権関係の情報を調べることができます。

啓発事業の実績

人権に関する啓発事業の実績

講演会

人権週間講演会
情報の種類 講演会
タイトル 人権週間講演会
時期 2006/12/03
主体名 福岡県
【 内容 】

《実施(開催)日》
2006/12/03
《目的》
現在、人権問題は、子供や女性、高齢者、障害者、ハンセン病元患者に対するものなど様々な分野に及び、学校や家庭、地域社会など多層な局面で露呈している。こうした実態から、18年度の人権週間講演会は、これらの問題を多くの人々に身近なものとしてとらえてもらうことを目的とする。幅広い層の県民に感心を持ってもらえるよう、誰の身近にも存在する歌をとおして、人権問題を考える機会とする。
《講演者肩書・氏名》
萬歳師 村田社中 村田 清光、中川 晃
《講演テーマ》
伊勢萬歳
《主催等》
福岡県、福岡県教育委員会、(財)福岡県人権啓発情報センター
《広報URL》
http://www1.sphere.ne.jp/f-jinken
《講演時間》
40分
《対象者》
県民一般
《入場者数》
934人
《会場名》
クローバープラザ 大ホール
《講演者略歴》
萬歳は正月に家々を訪問し、その家の繁栄を祈り、舞や歌を納めるものである。平安時代、すでに文献にその名が見られる古い芸だ。門口で演じる場合と座敷で演じる場合があるが、原則として太夫と才蔵の二人が鼓や太鼓などの楽器を演奏しながらかけあいで芸をすすめていく。戦前までは各地で行なわれていたが、今は街角で見かけることはほとんどなくなってしまった。現在、その灯を守り続けている萬歳師が、三重県鈴鹿市を拠点に活動する伊勢萬歳師の村田清光太夫と、中川晃才蔵の二人だ。清光が萬歳師になったのは14歳(昭和9年生れ)の時で、父、村田等光が萬歳師だった事から、自然とこの道へ入ったという感じである。父が三味線の師匠をしていたので、清光は4歳から三味線をおもちゃにして遊んでいたという。節まわしや楽器の音は、毎日耳にしていていつの間にか覚えてしまっていた。長じて近所の胡弓の師匠・三谷三右エ門に付き胡弓を習い、「三曲萬歳」を得意とするようになったのである。胡弓・三味線・鼓の三つの楽器を使ったので「三曲萬歳」と称する。三重県・和歌山県・奈良県・滋賀県・京都府と農業の合間をぬって、「笑顔一行」の名で巡業の旅をして歩いた。お客様に喜んでもらえることが楽しみで、工夫を重ね、やがて古典萬歳のみならず歌舞伎・民謡・音頭から今の漫才までこなせる萬歳師となった。この門付けの経験が他の萬歳の追従を許さない伊勢萬歳ならではの芸の深さをもたらしている。俗に舞2年、太鼓3年、笛5年、鼓8年、謡10年といわれるが、さらに胡弓に至っては限りない日々の切磋琢磨を必要とし、鼓や胡弓の音を聴いていただければ、にわかには真似の出来ない実力のほどがわかっていただけるものでありましょう
《講演者著書その他》
CD「三重県の民謡」