人権ライブラリー

《事業の概要》
①講演会
講演テーマ・・・「水俣をとおして社会とつながる」
講演時間・・・・９０分
講演会場・・・・ピーポート甘木　第４・５学習室
入場者数・・・・４２名
《目的》
人権尊重意識の高揚を図るとともに、人権問題に対する理解と関心を深めることにつなげる。
《対象》
市民
《主催・共催》
人権・同和対策課
《登壇者等》
永野　三智さん（水俣病センター相思社常務理事）
《プロフィール》
１９８３年、水俣病患者の激発地帯とされる熊本県水俣市生まれ。
２００８年に一般財団法人「水俣病センター相思社」の職員になり、患者相談や、水俣病の関係資料を展示する「水俣病歴史考証館」の解説を担当する。
《著書》
『みな、やっとの思いで坂をのぼる 水俣病患者相談のいま』
《備考》
２００３年に敬愛する書道の恩師、溝口秋生先生の水俣病裁判を傍聴し、衝撃を受けました。私は思春期のころ自分の中で水俣病をタブーにし、親元を離れてからは出身を隠しました。裁判に来ていた人たちの間では普通に水俣病という言葉が出て、みんなが悩み、考えている姿に解放されて今があります。それ以来、水俣に対する目は変わりました。
水俣病を通して社会を見回してみると、 水俣病と似ていることがたくさんありました。企業と国による情報の隠蔽・嘘、御用学者の無責任な発言とそれを助けるマスコミ。環境や食の汚染、漁民や農民の怒り嘆き、偏見差別。そういったことを、お伝えしたいと思います。